<RYT200 インド ヨガ留学> Hachimitsu goes India

ヨガを始めて半年の初心者がインドでRYT200に挑戦

インドの工事現場

 

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インドの、っていうかリシケシュの工事現場には決まった作業時間がないっぽい。日曜日も祝日も、朝も夜も工事が行われてる。工事している人たちが履いてるのも、安全靴ではなくビーチサンダルだ。ヘルメットや安全帯もしてない。安全確保のための囲いもない。仮設トイレも、たぶんない。子供もいる。赤ちゃんを抱いたお母さんも頭に大きな洗面器を乗せて砂を運んだりしてる。

学校のすぐ隣と、またその隣と、すぐ裏と、またその隣で、鉄筋コンクリートの建物が建設中だから、学校のベランダとかこのブログ書いてるカフェから工事の様子を毎日見てるんだけど、この3週間の間にどの程度工事が進んだのか全く分からない。何も変わってないようにも見える。砂とか砂利は馬やロバが運んでくる。トラックはこないけど、たまに農業用のトラクターがダンプカーの荷台をレンガをのせて引っ張ってくることもある。

この4つの工事現場のうちのひとつで基礎工事が行われてるんだけど、どうやらそこの鉄筋工は、現場に住んでるっぽい。それも家族で。それも結構な大家族で。2歳くらいの子も3歳くらいの子も、もう少し大きい子も、赤ちゃんもお母さんもおばさんもそこにいて、夜になると工事現場が普通の家に早変わりする。

日本の工事現場には新入場者教育研修やら、通行していいところいけないところを示す区画やら、作業開始前に全員で行うラジオ体操やら、1日2回もあるミーティングやら、厳しく決められた休憩時間やら、たくさんの従うべき決まり事ある。決められた場所以外での飲食も禁止だし。安全を確保するため、事故を減らすためにできることは全てやるべきだとは思う。実際日本に限らず多く国の建設プロジェクで、たくさんのリソースをかけてたくさんのルールが守られていると思うけど、インドのこのおおらかでひたむきな工事現場と比べると日本の工事現場が少し息苦しいように思える。

休日 in リシケシュ

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<全部ヨガ本>
リシケシュの本屋には、ヨガやプラナヤマ、瞑想、インド哲学、マッサージ、禅、レイキ関係の本が沢山ある。特にヨガの本は沢山ある。日本の駅とかに入ってる書店とは違い、店員さんが本探すの手伝ってくれる。(1軒しか行ってないので間違ってるかもししれませんが。) 「こういう感じの本が欲しいんだけど」というと、次々に手渡される。「立ち読み禁止」どころか椅子を勧められる。じっくり座って、店員と一緒に最高の1冊を選ぶ感じ。カード決済はできないけど、取り置きしてくれるから、現金があるときに取りにくれば大丈夫。(現金があるとき?どういうこと?と思ったら「リシケシュのATM」を読んでください。)
楽器屋で前から気になってたティンシャとヨガベルを買った。

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ティンシャは今日まで名前も知らなかった。ちっちゃいシンバルって密かに呼んでた。ヨガベルは今もほんとの名前を知らない。勝手にヨガベルって名付けた。(楽器屋はそれぞれMangraとGanteって教えてくれたけど何か違うっぽい。)どうしてちっちゃいシンバルとヨガベルが気になっていたかというと、シャバーサナの終わりの方で先生が鳴らす天国的なあの音がすごく心地いいから。(インドではアーサナのクラスでは使用しないっぽい。セレモニーの時は使ってたけど。)

マスタークレンジング

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<今日の空>

TT2週目の土曜日 の今日は、Shankha Prakshalana というクレンジングをやった。今まで朝のShatkarm(クレンジング)では、鼻と目の洗浄を毎日と、それ以外に①鼻から入れたチューブを口から出してゴシゴシするやつと、②たくさん水を飲んで吐き出すやつをそれぞれ1回ずつやった。そして今日は③たくさんのライム入り塩水を飲んで、決まったエクササイズして、飲んだ水をトイレで出す腸内デトックスみたいのをやった。
学校始まってから、ほんとはコーヒーもハーブティ以外の紅茶も玉ねぎもガーリックも肉も魚も卵もお菓子も何も食べてないはずだし、毎日合計4時間のアーサナしてるわけだから、今日のクレンジングに向けた腸内環境の準備は自然に、しかも完璧に整ってるはず。ただし夜の瞑想クラスの後、カフェでコーヒー飲んだりチップスやクッキー食べたり食後に部屋で紅茶飲んでり中に入れないタバコ屋的なコンビニで売ってるマンゴージュースにハマったりしていなければ・・・。そういえば今回のは、前回の吐き出すやつと違い、(体の大きさに関係なく)真面目に取り組んでる生徒から順番にトイレに移動してた気がする。1番早かったのはすごく小柄なインド人高校生。(高校生でTT受けてるなんてすごくない?) 2番目はジョージクルーニー南アフリカ人の51歳だった。生徒は全部で15人なんだけど、1番早かったのが最軽量・最年少で、2番目が最重量・最年長だったのが興味深い。でもどちらもすごく真面目に授業に取り組んでるし、あまり外出してる様子はないので多分間食もしてなかったと思う。
このクレンジングは何ラウンドか繰り返すんだけど、終わった後は1時間ベットで休んで(寝るのはだめ)、その後回復食食べて、6時間後にまた違う回復食食べて、外出やお茶は避けて、夜瞑想のクラスして、という風に朝から寝るまでやることが決まってる。やってはいけないことも決まってる。明日は完全に休み。ヨガ本とシンギングボウル見に行く。

ただそこにある感謝

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<Maroubra Beach, 2016>
僕が初めてヨガのクラスの参加したのは1995年だったと思う。オーストラリア シドニーのMaroubra Seals Clubというところで。あのころ、毎日が輝いてた。日の出前にヨガして、サーフィンして、ビーチや岩の上を歩き、太陽の下で本を読み、日没前後の変わりゆく空の色を海から眺めた。Maroubra beachは南東に向いてる。だから太陽は海から登ってCity側に沈む。風がないスーパー朝1を好むサーファーが多い中、僕は日没前後のマジックアワーが一番好きだった。空が、オレンジ、ピンク、紫色、深い紺色とほんとに奇跡的なグラデーションを見せてくれるから。そんな特別な時間に海にいると、波が小さくても、乗れなくても、みんな笑ってる。幸福感なのか恍惚感なのかよく分からないけど、体が、細胞が、感覚が、心が、勝手に嬉しがる。笑顔しかない。誰かと話すわけでも、何かをするわけでもなく、ただサーフボードの上でパドルするだけで、右手で水をかき左手を前に伸ばす、左手で水をかき右手を前に伸ばす、たったそれだけでこれ以上ない純粋な喜びが全身を包む...。
そのヨガの先生はByron bayの出身だからもちろんサーフィンもする。今でも。ジェリーロペスもオッキーもそうだけど、ヨガしてるサーファーは多いと思う。あの頃の僕はヨガのクラスは数回しか受けなかったけど、毎日がヨガ的だった気がする。サーフィンができてもできなくても海の近くにいたし、出かける時の持ち物が部屋のカギだけだったり、お店や空港に裸足で行っちゃたり、スーパーで買い物する時お金払う前に食べちゃったり飲んじゃったり。生き方が「感覚的」だったっていうと大げさかもしれないけど、少なくても他人の評価からは今よりずっと自由だったし、自分とも他人とも今よりずっと余裕を持った関係を築けてたと思う。
誇れる仕事があるとか、愛する家族が側にいるとか、何かに打ち込んでるとか、夢に向かって努力してるとか、誰かのために働いているとか、思想も信念もプライドも何もないのに、ついでに言うとお金も安定した仕事もビザをどうやって更新するかという具体的な計画すらないのに、毎日が感謝の気持ちで溢れてた。雨上がりの葉っぱに溜まったしずくを見たり、紫色に染まる空を見ながら岩の上を歩いたり、芝生の上でポークロール食べるだけで。
そういうことに感謝できる自分自身とその環境に心から感謝してた。誰に教えられたわけでもないのに。ヨガの先生たちが繰り返し教えてくれる「感謝」することの大切さを思う時、僕はいつもあの頃の輝いてた日々を思い出す。具体的な対象にではなく、ただそこにあるだけの「感謝」という感覚を。

アシュタンガ

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<ガンガーでアシュタンガ>
HYAのアーサナクラスは3つあって、0800-0930のVinyasa、1200-1300のAlignment、1600-1730のAstangaだ。アシュタンガ、ヤバイ。肉体的に体力的にめちゃハード。心折れそうになる。特に座ってするアーサナの時、もう無理ってくらいシャトランガさせられるのが。今までヨガ(アーサナ)って、筋トレっていうよりストレッチって思い込んでたから、スタジオやYou Tubeで全身バッキバッキとかムッキムッキの人見ても、ジムで相当ワークアウトしてんだろうなくらいにしか思わなかった。でもTTも2週目に入り一段と強度を増したアシュタンガ受けてから、それがとんでもない勘違いであることがわかった。残念なことに学校では消化に良さそうなベジタリアンフードしか出ないで筋肉を大きくしたりカットを入れたりするのは難しいかもしれないけど、今と同じメニューを普通にタンパク質摂りながら続けたら、2ヶ月でライザップ超えるくらいの変化を体に起こせると思う。
脂肪はなくなり、腹筋は割れ、肩周りは水泳選手みたいに、胸回りはボクサーみたいになると思う。逆に今の食事内容で今と同じこと2ヶ月続けたら、腕は細くなり、腹回りの脂肪が減り、背中の皮下脂肪が消え、胸が薄くなると思う。体重も数キロは落ちると思う。痩せたくない人にはあまり嬉しくけど。
僕自身は学校での食事以外にチップスとかクッキーをちょこちょこ食べてるし、施設内で禁止されてるかなり甘い「ミルクシュガーコーヒー」というのを毎日飲んでるから(もちろん外で)、そんなに劇的な変化は起きないと思う。でももうすでに、胸と腕の筋肉と一緒に、お腹と背中の脂肪が減ったことを感じてる。一番大きな変化は肩とか背中が前より動くようになったこと。全ての関節の可動域の広がりをすごく実感してる。立ったまま足の裏洗ったりソックスはくのなんて楽勝。
今度またTT受ける機会があればその時はプロテイン入ってる補助食品いっぱい持っていこう。どうせなら性能だけじゃなく見た目も良くしたいから。
ちなみにリシケシュのオーガニックストアにもプロテインバーは売ってる。1本50〜200ルピーくらいで。いくつか試したけど、すごく甘いし、本当に表示通りのプロテインが入ってるかどうかは不明。

Shaking Meditation

今日のMeditation クラスは Shaking Meditationだった。4部構成で、最初がShake! Shake! Shake! マットに立って体を揺らし続けるパート。思いっきり。24の悪役そっくりなヒゲもじゃ先生も、座って目を閉じる時に心と体を観察することに努力するんじゃなく、立って体を揺らすことにこそ努力すべしって繰り返し言ってた。第2部はShakeからのDance。体を揺らしつつ曲に身を委ねる的な?パート。で次が座って今ここにある自分を軽ーく感じる瞑想パート。一生懸命自分の状態を「Observe」するんじゃなく、かるーく「Feel」するようにすべし。で最後がマットに寝て体に起きた変化とか感覚を感じるパート。
今日はDay10なのでもう9回瞑想クラスを受けたし(昨日は体調不良で休んだ)、4日目で挫折したけどVipassanaの10日間コースも一応受けたことあるし、あと家でもちょこちょこ瞑想試みてる僕は、まだ一度も瞑想によるBenefitを感じたことがない。背中が痛くなるか、眠くなるか、脚痺れるか、そんなのばっかりで、光や熱、幸福感や感謝の気持ち、そういうBliss的な感覚を体験したことがまだない。でも今日ひとつだけ手応えを感じた進歩があった。それはこれまでずっと感じてた背中上部の痛みが「何とか耐えられる」レベルまで和らいだってこと。昨日までは痛くて痛くて仕方なかったけど、今日は「何か痛い感じするけどけっこう大丈夫かも」くらいの感覚になった。
この学校には机も椅子もないから、授業も全てマットやボルスター、クッションに座って受ける。又は寝っ転がって。食事も床に座っていただく。カフェもないから机に座っての勉強とかは一切できない。唯一座れるのは部屋にあるアームチェアだけ。普通にテーブルと椅子があったら休憩時間にPhilosophyの復習できるのに(本当か?)少し残念。でも、もし長い間脚を組んで座っていられるようになるなら、それだけでこのTTに費やす時間とお金と努力を補って余りある素晴らしい成果だって先生もおっしゃってた。今日10日目にしてそのご褒美の光に少し照らされたのはとてもいい兆候だと思う。

リシケシュのATM事情

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<SBI銀行 リシケシュ>
(僕の一押し住信SBIネット銀行と同じSBI!カード見せたら行員も苦笑いしてた。)
リシケシュのATMはよく閉まってる。開いててもよく「一時的に使用できません」ってなってる。ドアに鍵がかかってる場合は、窓口に行ってお願いすると「その行員を今度日本に招待」することを条件に開けてくれたり、「3時に開けるから3時から4時の間に来い」って言うから3時半に行くと、「何で3時に来なかった?もうお金ないぞ」と言われながら開けてくれたりする。一度に引き出せる限度額は10,000ルピーまでだけど、僕の場合は(住信SBIネット銀行の預金口座からの引き出し)、1日3回までいけた。昨日、おとといと、どちらも限度額いっぱいの30,000ルピーずつ引き出せたけど、今日はネットの調子が悪いとかで引き出せなかった。窓口で聞くと、「何でお前はそんなに現金が必要なんだ?」って言うから、「お前を日本に連れて行くチケットを買うためだ」って言ったら、「それだったら来週も通わないとダメね。だって私も行くことにしたんだから。」って別の行員に言われた。まじか・・・。(ほんとはヨガスクールのカード決済用の機械の調子が悪いせいで急に現金が必要になったんだけど。Paypalだと6パーセントの手数料がかかるっていうし、銀行振込も住信SBIネット銀行は他行の海外支店への送金はやってないから無理だし。なので現金で払うことに決めた。
インドは、(リシケシュだけなのかもしれないけど)日本以上にカードが使えない。あとヨガスタジオとかカフェではよく、「お釣りがないから支払いは今度でいい」とか言われる。デリーのトゥクトゥクドライバーだったら「お釣りがないから両替して来い」って絶対言うけど。だからここでは日本とは逆で、大きいお札から使う。あと破れてるお札はババ抜きのババと同じで、相手に渡すためにはちょっとした知恵と冷静さが求められる。ビビりながら破れたお札を笑そうとしても突き返される。お釣もらう時注意すればいいだけの話だけど。